Radio Shonan 83.1MHz 毎週日曜日朝9:00~9:54 ハワイアンミュージックをお届けしています。今年の春で3年目になるので、ようやくDJ業に慣れてきたかな、、、、というところです。好きな曲ばかりかけているのですが、皆様からいただくお便りが新鮮で、番組のエッセンスになっています。
今日の内容はワイピオ渓谷の話でした。
ハマクア・コースト北部に広がる聖地ワイピオ渓谷は、カメハメハ大王が幼少期を過ごした場所で、ハワイの政治宗教の重要な拠点でした。「王の谷」とも呼ばれ、ハワイの歴史文化の重要な場所であるだけでなく、ドラマティックな熱帯の美しさを称えています。
ワイピオ渓谷、みなさんいらしたことありますか?本当にエネルギーに満ちたパワースポットです。奥には、フラダンサーなら誰でも知っている、Hi’ilaweの滝があり、そこから三角に広がる谷には、透き通った冷水をたたえた川と、タロイモ畑が黒砂のビーチまで,のどかで平和な風景が広がります。真っ青な海はといえば荒々しい波のセットがいくつも沖の方でブレイクしている、なかなかの上級者向けのサーフスポットでもあります。
渓谷は、王族ゆかりの地であり、昔から神聖な場所とされてきました。今ののどかな様子からは想像がつきませんが、かつては王族が住む政治の中心地であったそうで、険しい崖にたくさんある洞穴には多くの王達が埋葬されているそうです。
1946年と1979年には、この地が大津波に襲われたものの一人の死者もでませんでした。それは「王族達のマナ(霊力)によって谷が守られているからだ」と今に伝えられています。
そのマナは、訪れる私たちでも感じることができます。ワイピオ渓谷は、本当にこれぞパワースポットです。
この地にまつわる神話伝説の一つに、akahikuuleanaakapikoとUmi-Liloaのお話があります。
15世紀ハワイ島を統治していたピリ王朝12代目のリロア王は善政で有名でした。リロアには既に王妃がいましたが、長旅の途中 偶然に見かけた水浴中のアカヒクレアナという女性を見かけて、一目惚れしてしまいました。その日のうちに2人は結ばれます
彼女を愛していたリロアは自分が親である証として、彼女に自分のマロ(ふんどし)と、鯨の歯のネックレスを託します。
二人には息子が生まれ、息子はのちに ウミ“Umi-a-Liloa”と名乗り、そのマロとネックレスで 王に息子であることを認めさせます。
リロア王の正妻との間の息子ハカウは愚鈍で、ウミによって倒されてしまいます。そしてウミは16世紀前半、ハワイを統治する偉大な王となるのです。
ウミ王の時代、ハワイ島はある意味で 全盛期を迎え、ウミは隣のマウイ島をも従える大王となるのです。この、前王の実子を殺 して王位につき、かつ、戦略も内政も優れていたというウミ王を、のちのカメハメハ大王 は自分自身の鏡のように考えていたともいわれます。
Akahikuueanaakapikoの、切なく、深い恋は、ウミ王を生み、ハワイの歴史を変えました。ここで、Hoku Zuttermeister First Album AINA KUPUNAから、Akahikuuleanaakapiko
を聞きましょう〜 Aloha Ahuihou,,,,また来週!!Kahi